近くて遠い。

【夢奈サイド】

「遅いな…」

夢奈は飛夜を待っていた。

初デートなのに遅刻。

もう30分待っている。


その時、遠くで声がした。

「ごめん」

飛夜だ。

「待った?」

「ううん」


飛夜はチャラいのにシャイで、

かっこいいのになんとなくかわいいんだ。

そんなところに惹かれたんだ。

「どこ行く?」

「どこでもいいよ」

「あ、じゃあショッピングモールでもいい?」

「好きにして」


いつもそうだ。

メールの時、私がどこにする?

って聞いたら、飛夜はどこでもいいよ。

私が何が好き?

って聞いたら、飛夜は何でも好きだよ。

そういうんだ。




なんかいつも私だけなんだ。