「…」

駅に着いて、電車を降りて改札口を出た


今日はスマイルハート放送日なのに、気分は最悪だ


さっきから、七瀬くんが頭から離れない




「…原丸!」

「…え」


この声、七瀬くん!?


後ろを振り返れば、予想通り七瀬くんがいた


「なんで、」

「俺も、この駅で降りるから」

「あ、そうなんだ」

家、近いのかもしれない


「さっき、なんか変な空気になったから、なんか…」

「ご、ごめん!私…なんか、周りの人からの視線が、恥ずかしくて」

「いや、俺こそごめん」


…良かった、


「あのさ、最近部活で話せないの、俺…結構気にしてる」

「え?」

「原丸と、スマイルハートの話しもできてないし…他にも色々、話したいことあるんだけど」

「わ、私も!」

「え、」

「私も、最近七瀬くんと喋れなくて、つまんないって思ってた!」

「マジで?」

「うん!だって最近、永田くんとばっか話してるから」

あ、本音言ってしまった



「…嬉しい」

「え?」

「マジ嬉しい…」


七瀬くん…?


「明日からは、たくさん喋ろうな!」

「う、うん!」