次の日、私は朝早く起きて〝佐藤梨奈″になる準備をしていた。


私の髪は少し暗めの栗色で、
ゆるくカールがかかっているロング。


仕事ではいつもウィッグをかぶっている。地毛を傷ませたくないからと、社長にわがままをいって許可してもらった。


だから、私は学校へは地毛で行こうと決めた。


少しだけ化粧をして、制服を着た。

音葉高校の制服は可愛い。

ベージュのブレザーに紺色の生地に緑と白のチェックのスカート、靴下とかニットとかは指定なし。

というか、制服自体が自由らしい。
私服も許可されてる。だから人気。


黒のニーハイの靴下をはき、靴をはいた。

こうして〝佐藤梨奈″が誕生した。


「どんな学校かな…」


そう呟いてたいたら、神田さんが迎えにきた。