なっ、何コレ…

見たことないんだけど、こんな問題。


シャーペンを持ったまま、チラッと真也先生を盗み見ると、先生は黒縁眼鏡をかけ、本を読んでいた。


カッコイイ…
黒縁眼鏡似合う…


じゃなくて!!


問題解かなきゃ!!

私は再びプリントに視線を戻す。


「あと3分~」

先生が楽しそうに言った。


3分!?
無理っ!!
10問中、あと6問もあるのに!!

私はぶつぶつ文句を言いながらも、急いで問題にとりかかった。

「はい、しゅーりょー」

真也先生が私のプリントを奪いとった。

「あー…まだ終わってないのに…」

「出来てないお前が悪い」


真也先生はプリントの丸つけを始めた。