んなこと言われたらさらに
面倒だから、あんずは
これっぽっちも興味を
持たなそうなのを答えないと。



「――つ、漬け物屋!」



ひらめくと同時に声に
出して叫んでた。



あんずはますます目を
大きくして、



「お漬け物屋さん??」



「そ、そうなんだっ」



(って、京都じゃあるまいし
23区内にあるかフツー!?)



よくわかんねーけど、
言っちまったもんは仕方ない。

こーなったらもう
貫き通さないと!



「昔からの家業でさ!

家族だけでやってるから、
オレも手伝わされてるんだよ」


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