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「違う違う、そうじゃないだろ!

何回言えばわかるんだ!」



父さんが怒鳴って、オレの
動きを止めた。



「まったく……続けても
意味なさそうだな。

しばらく休憩だ!」



鼻息荒くそう言って、
ドスドスと出ていく父さん。



「………チッ」



オレは無意識のうちに
舌打ちをして、壁に手をついた。



「何だってんだよ……
ったく……」



ヤバいループにハマってる。

完ペキな悪循環だ。


それはわかってた。


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