スカートの裾も気にせず、
ボサッと簡易ベッドに
仰向けに大の字になる。



悟は『やれやれ』って顔で
肩をすくめて、ベッドの
傍を離れ自分用の椅子に座った。



「お前がそこまでイラつく
なんて珍しいな。

……そんなに、あの広崎
あんずにハマってんのか」



「……………」



「伯父さんも本気みたいだぜ。

今のままじゃ、下手したら
バーサンの許可がくつがえる
こともあるかもなぁ」



「――だからうるせーって!

つか、よくお前がしゃあ
しゃあとしゃべれんな!?

お前が父さんにバラすから、
こんなことになってんだろが!?」


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