愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜

「さ、悟っ――――!!」



信じらんねぇコイツ。

マジで全部言っちまいやがった。



それを聞いた父さんは、
『なにぃっ!?』と叫びながら
目を白黒させて、



「片想いが叶ったって――

陵っ、お前まさか―――!?」



「ちっ、違うっ!

バラしたんじゃねーよっ。

相手はオレが女の“白石陵”
だってことは知らねーんだ!」



とっさに説明するけど、
悪魔のような悟はさらに
ペラペラと、



「うん、まぁたしかに今の
ところはな。

でも危険な橋だと思うぜ?

なんせ相手は、学校じゃ
“一番の親友”の女の子
なんだから」


_