愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜

「何が精一杯だ。

弱み握ってると思って、
しょっちゅうオレにめんどい
雑用押しつけてるくせに」



いまいましげに吐き捨てたが、
悟はそれをあっさりスルー
してハハハと笑うと、



「素はこんなだけど、
化けるのだけはうまいん
だよね、ホント。

学園じゃ、ひそかにコイツに
目をつけてる男もいる
くらいなんだぜ」



と、父さんに向かって
ペラペラと説明した。



父さんは『ほほう』と頷いて、



「それならいいんだけどな。

だが悟、さっきのは
どういうことだ?

陵が恋ってのは――…」


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