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「陵っ!!」



父さんのがなりに近い大声に、
オレはピタッと動きを止める。



父さんはズカズカとこっち
まで歩いてきて、さらに
怒鳴った。



「お前、ちゃんと集中してるか?

なんだそのふ抜けた動きは!?」



「なんだって、ちゃんと
やってんじゃん」



「どこが“ちゃんと”だ!

何なら鏡見てみるか!?」



「……あーはいはい、
わかったよ」



カチンときてるが、こんな
時言い合ったってオレは
絶対に勝てない。



聞き分けたふりをして
定位置に戻り、再開
しようとしたんだけど――。


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