あんずと、そろそろ次の
ステップに進みたいって。



男なら、人間誰しも考える
よな、そーゆーことは。



オレ達はカレカノなんだ。



ただ手を繋いで歩くだけ
じゃなくて……もっとそれ
以上のことだって、好き
同士なら……。



「――たぁくん? どしたの?」



オレが黙り込んだせいで、
あんずが不安そうな顔で
聞いてきた。



その、ちょっと尖らせた
ぷっくりしたピンクの
唇が、オレの目線を
釘付けにする――…。



(そうだよな……

そろそろ、いいはずだよな……)


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