愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜

応答はほとんど待つこと
なくあって、スピーカー
からよく知る声が聞こえてきた。



『もしもし、あんず?』



「うん、ゴメンね、電話。

お風呂入ってて」



『いや、いいよ。

こっちこそゴメン。

今日も忙しくて、メール
見れてなくてさ』



「ううん、いいよ」



用事が終わったらちゃんと
電話してくれてたんだもん。


待ってる間は寂しかった
けど、声が聞けてそれも
吹き飛んだ。



『で? なになに、そんなに
上手く焼けたのか、クッキー?』


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