「ダメもとでしょ。
着信残すだけでも、話する
意志があるってアピールに
なるからいいじゃん」
「う、うん………」
「――ちょ、ちょっと
待って……!」
オレは再びあんずの席に
近寄り、話の流れを止め
ようとした。
(今は、マズいだろ……!)
太郎の携帯は、イコール
オレの携帯。
オレがあんずとの連絡
手段を確保するために、
悟にムリヤリ頼み込んで
契約してもらった、“陵”
とは別の携帯だ。
あんずと話すのは夜と土日
くらいだけど、家に置い
とくのも心配だし、毎日
持ち歩いてる。
_
着信残すだけでも、話する
意志があるってアピールに
なるからいいじゃん」
「う、うん………」
「――ちょ、ちょっと
待って……!」
オレは再びあんずの席に
近寄り、話の流れを止め
ようとした。
(今は、マズいだろ……!)
太郎の携帯は、イコール
オレの携帯。
オレがあんずとの連絡
手段を確保するために、
悟にムリヤリ頼み込んで
契約してもらった、“陵”
とは別の携帯だ。
あんずと話すのは夜と土日
くらいだけど、家に置い
とくのも心配だし、毎日
持ち歩いてる。
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