愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜

「ダメもとでしょ。

着信残すだけでも、話する
意志があるってアピールに
なるからいいじゃん」



「う、うん………」



「――ちょ、ちょっと
待って……!」



オレは再びあんずの席に
近寄り、話の流れを止め
ようとした。



(今は、マズいだろ……!)



太郎の携帯は、イコール
オレの携帯。



オレがあんずとの連絡
手段を確保するために、
悟にムリヤリ頼み込んで
契約してもらった、“陵”
とは別の携帯だ。



あんずと話すのは夜と土日
くらいだけど、家に置い
とくのも心配だし、毎日
持ち歩いてる。


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