愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜

「そうだよ!

今のままが嫌なら、勇気
出して確かめるしかないじゃん。

でなきゃ、下手したら
このまま自然消滅だよ?」



「自然消滅………」



その言葉はあんずの心を
動かしたようだった。



自然消滅は嫌だって
思ったんだろうか。


その表情に、狼狽とは違う
別の意志が現れる。



亜希が時間を確認して
畳みかけた。



「まだ時間早いし、講義前
とかなら朝でも繋がるん
じゃないの?

善は急げだよ。かけてみたら?」



「え、い、今?」



これにはさすがにあんずも
ギョッとしたけど、もはや
決定事項のように春香が
あんずの鞄をドンッと机の
上に置いて、


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