愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜

言葉が出ない。



とその時、脇に移動してた
春香がグイッと身を
乗り出してきて言った。



「ねぇ。そんなにそのことで
落ち込んでるなら、いっそ
ハッキリ聞いちゃえばいい
じゃない。

ここで憶測ばっかり話して
たってどうにもならないでしょ」



「えっ?」



あんずだけじゃなく、つい
オレも驚きの声をあげてしまう。



「ハッキリ聞くって?」



おずおずと問いかけた
あんずに、春香はキッパリと、



「電話するのよ。

あんた、何話していいか
わかんなくて、電話はムシ
したとか言ったけど。

そんなことじゃダメよ。

自分から電話して、ちゃんと
真相を聞くの」


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