出てきたのはもちろん、
あんずとオレのデートの話だ。



オレが犯したサイテーな
ミスのせいで、嘘を
ついてると気づかれた。


そしてあんずを傷つけた、
最低最悪の話。



でも――その話はまだ
終わらなかった。



話はオレと別れた後の
出来事に続き――それを
聞いたオレは、一瞬女の
声音も忘れて叫びそうになる。



「――かっ、風見先輩が
そんなことを!?」



「そうなんだって。

アイツ、マジで最低だね!

下心であんずに手を出そうと
したのが失敗したからって、
根に持ってんじゃない?」


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