★★★★★



帰り道、あたしは自分でも
ニヤけちゃってるのがよく
わかってた。



いつものメンバーで一緒に
帰ってるけど、亜希と春香は
もはやあたしをスルー。


まだ優しくあたしに
つき合ってくれてるのは、
陵だけだった。



「クッキーうまく作れた
のが、そんなに嬉しいの?」



艶々した大人っぽいロング
ヘアをかきあげながら
苦笑する陵に、あたしは、



「嬉しいよ〜。早く家でも
焼いてみたい!」



「で、たぁくんにあげたいと」



「エヘヘ/////」


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