(………………!)



先輩の爽やかで優しいキャラが
作り物だってことは、もう
わかってる。



それでも面と向かって
こんなことを言われたら、
胸がズキンと痛くなった。



甘い笑顔でデートに誘って
くれたのは先輩だったのに。

ホントに……こんな人の
見かけに何年も騙されて
片想いしてたんだから、
情けないよ。



「……失礼します」



あたしは何も話さずにその
場を立ち去ろうと思った。



だけど、意外にも風見
先輩がそれを止める。


_