女帝の椅子




「嘘つかないで」



「アタシは嘘ついてないよ」



三谷くんが私を好きだった…



「三谷は神童が転校したことによって、アンタに興味がなくなっちゃったって感じだね」



そんな、嘘だ



あの子がいなければ私は報われたの?



「それにアタシは三谷にはアンタがお似合いだと思うし、アンタの方が物語の主人公にふさわしいと思うよ」



心がずきずきする



「一緒に復讐しようよ」



本当にそれでいいのかな…



「ねぇ、南世ちゃん」



「わ…私は……」