なんでだ…



俺は南世がずっと好きだったんじゃないのか



なんで…なんでこんなに心が痛いんだよ…



すぐに俺も好きだったって言えばいいんだろ?



なんで…言えないんだ?



「…ごめんね」



「南世…」



なんでお前が謝るんだ?



「私…サイテーだよね」



そんなことない…



「神童様が学校にいなくなってから、三谷くんに告るなんて…私、悪女だよね…!三谷くんが神童様のこと好きって知って告るなんて…ごめんねっ…」



南世は逃げるように教室を出て行った



「南世!!」



俺は追いかけようとしたが途中で足が止まった



気づいたんだ



俺は彼女を愛してないんだ