それからたくさん遊園地をまわった私達



「今日は楽しかったわね」



「はい、僕は幸せでした」



「…私もよ」



直は私を家まで送ってくれることになった



手はずっと握ったままで



「また、行きたいわね」



「うん、そうだね」



その時強風が吹いた



鞄のポケットに入れたハンカチが宙に舞う



「あっ」



私は慌ててハンカチを追いかけた



「!!……砂羽ぁ!!あぶない!!」



「え?」



そのときトラックの光が私を包んでいた



「ひっ…きゃああぁぁぁああ!!」