女帝の椅子




しばらくして私は自分のベットで目がさめた



あの出来事が夢であってほしいと思ったけど



短くなった髪と少し破けた服が私を現実に引きずり込んだ



「どういうつもりだったの!?」



下から母の怒鳴り声が聞こえた



私は起き上がり階段を下りた



「なんで砂羽をあんな男なんかに…自分がしたことがわかってんの!?」



「わかったからやったんだ」



父の声は落ち着いていた



「…っ!!…砂羽を、なんだと思ってんの!?答えなさいよぉ!」



父は言った



「砂羽は俺の娘、俺がどう使ったって自由だろ?」



母は黙ってしまった



ただ泣いているのがわかった