女帝の椅子




「降りて、砂羽」



私が首を振ると腕を引っ張られた



無理やり建物の中に連れてかれる



中では奴らが私を待っていた



「あ、砂羽ちゃん。髪切ったの?かわいー」



「…終わったら電話をください」



「わかりましたよ、月森さん」



短い会話が終わった後父は建物から出て行った



「…寒いの?震えてるよ」



「嫌だ…帰りたい…」



私は泣いた



そんなの無駄だと知っておきながら



腕を掴まれた



「社長のところに行くよ」



さっきと違う低い声で言われて私は怖くなった



そのままある部屋に引きづりこまれた



『社長室』



もう、終わる



私の何かが