女帝の椅子




しばらくして友達の家に着いた



「砂羽ちゃん月曜日ね」



「…う、うん」



閉められていくドア



お願い閉まらないで…



「…私を……助けてよ」



私の声はドアの閉まる音によって遮られた



「砂羽行くか」



車が動き出した



明らかに家方面ではない



「…家、そっちじゃないよ」



返事はなかった



しばらくして車は見知らぬ場所へと着いたのだった