俺が神童様を愛せない理由は 彼女が女帝だからだ 昼休み―― 「おい、神童いるか?」 F組の函南真弓(カンナミマユミ)だ 「なんの用ですか?」 彼女は相変わらず妖艶な笑みを浮かべる 「お前のせいであたしフラれたんだから女帝と言われるほどの女を見に来たんだ」 「あら、見るだけならもう用は終わりね……目障りだから消え去りなさい」