女帝の椅子




「私は戸籍上神童砂羽だけど、本当の名字は月森なの」



「…親が離婚したの?」



「……死んだの」



彼は動揺したらしかった



「私は天涯孤独、孤児だったの」



彼は黙った



「それに私はあなたが思っているような女じゃないの」



やっぱり話すとなるとつらくなってくる



でも話さなければならない



あの「過去」の呪縛から解放されるために