女帝の椅子





「口は達者のようね。……今からデートなんだから女帝はやめなさい」



「はい、砂羽でいいですか?」



私は頷いた



「じゃあ、僕は直ですね」



「は?」



直…?



「恥ずかしいわよ…」



「かわいいよ、砂羽」



身体が熱くなるのを感じた



「じゃあ、行こうか」



清水…直の手が私の手を握った



「…そ、そうね」



今から私の初デートが始まるのね…