女帝の椅子




三谷淳SIDE



「おい!聞いたか!?女帝が告ったって!!」



「!?」



荒竹が急に言い出した



「…デマだろ」



「こっちこいよ!!」



荒竹は俺の腕を掴んで走った



「おい…!!」



信じたくなかった



信じられなかった



彼女が捕られることを…



でも…



「あぁ…あ…」



信じなくてはならなかった