女帝の椅子




放課後――



「ねぇ!ついに告るって!」



「あや~がんば~」



私は体育館裏に来ていた



清水が歩いてくるのが見えた



とっさに隠れる私



藤彩音(フジアヤネ)も告るために来ていた



「藤さん、話ってなに?」



ドクン―



「私は…!!」



ドクン―



「清水くんのこと――」