女帝の椅子




三谷淳SIDE



その日は雨が降っていた



自転車で登校している奴らが嫌いな天気だ



俺には関係ないが



ただこの雨がやな予感を感じさせていた



「三谷、宿題やった?」



「みせねーよ」



「ふ、残念だな。もうやってあるんだ!!」



くっだらね



「…暗い顔すんなよ」



「…ん」



空が泣いているときはどこかで誰かが泣いているときなんだって



母さんが言ってた



嘘だってわかっているけど



何故か暗い気持ちになった