あれから俺はめでたく退院した



今日からまた学校だ



俺の隣には砂羽がいる



「淳」



「どうしたの?砂羽」



「えっと…なんでもないわ」



「なんだよ」



笑って返す



砂羽は足を早め俺の前にいく



そして振り返り俺にこう言った



「直の次に…ううん、直と同じくらい好き!」



そう言った彼女の顔は女帝でもなく、悪魔でもない可愛らしい女子高生の笑顔だった



「俺も、好き」



直、お前に最後まで勝てなかったけど



安心してくれ



砂羽を幸せにしてみせるから