女帝の椅子




三谷淳SIDE



先に帰ってとか言われつつ



教室で彼女を待つことにした



おっそいなぁ



ドラマの再放送始まっちゃう



かえっろかな



みたいなことを考えていたらケータイが鳴った



『砂羽♡』



あ、砂羽だ



「もしもし?」



返事はない



ただすごい物音が聞こえた



『…やめ……やめてぇ…!!』



砂羽!?



『可愛い声出してんじゃねえよ』



青……森……



これは砂羽からのSOS



「助けなきゃ…!!」