女帝の椅子




「…え?」



頭の中に直の顔が浮かんだ



笑っている顔



私のために暴力をふるっていた時の怖い顔



優しい…彼の横顔



「まだあいつが好きなの?あんな亡霊になんの価値があるんだよ」



青森は私を抱きかかえ倉庫に入ってった



なんとなく嫌な予感がした



「いや…!」



「なに?処女を奪われるのは嫌?それとも清水以外の男とはやりたくないの?」



心がズキッと痛んだ



青森は知らないんだ



私は汚れた女って