女帝の椅子




不意に後ろから抱きしめられた



「…!!」



「来てくれてありがとう、砂羽」



「青森…?」



謹慎中じゃ…



「俺…砂羽が好きで好きでしょうがないんだ。こんなことして呼び出してごめんね」



私を抱きしめる腕に力が入る



「俺より砂羽を愛している奴はいないんじゃないかな?清水も三谷も砂羽の美貌しか見てないよ」



「二人の悪口は言うな」



「俺…砂羽のためなら何でもしたんだよ」



その後信じられない言葉が聞こえた



「砂羽を手に入れるために俺は清水を殺したんだから」