女帝の椅子




「今日は先に帰ってちょうだい」



「なんかあったの?」



「急用ができたの、気にしないで」



授業も終わりついに放課後になってしまった



階段を下りるたび鼓動が速くなる



私を嫌う人がいる



とても悲しくなる



でもいい



私を愛してくれる人がいてくれるから



どんなに人に嫌われても



あなたは私を好きでいてくれるのよね



倉庫が見えてきた



そこには誰もいない



私は倉庫の前で待つことにした