女帝の椅子




神童砂羽SIDE



下駄箱を覗くと手紙が入っていた



「何かしら、これ」



「ん、どうかした?」



「気にしないで、淳。先行ってて頂戴」



「うん、なんかあったら俺になんでもいってね」



淳はそういうとすたすた歩きだした



私は手紙を開けてみた



『神童砂羽様、放課後南倉庫前にお待ちしております。』



くだらない



私は手紙を捨てようとした



「!?」



封筒には便箋だけでなく写真が入っていた



二つに敗れた淳の写真



写真の裏には赤い字でこう書かれていた



『こなきゃこいつを写真のようにする』



淳が…



私は手紙をゴミ箱のなかにくしゃくしゃにして投げつけた