女帝の椅子




「ねえ、南世ちゃん。あの3人は南世ちゃんを狙っていたよね。きっとあの3人は雇われたんだ。…狙われるような心当たりなんて、ないよね」



南世ちゃんが落ち着くのを待って俺は聞いてみた



「…真弓ちゃん」



「え?」



「神童様に一緒に復讐しようって誘われて…断っちゃったの」



なるほど



あの人ならやりかねない



「神童様が狙われているの、もしかしたら三谷くんにも手を出すかもしれない」



「…俺が何とかするよ。南世ちゃん、警察にこのこと言っちゃ駄目だ。真弓は違う手を打ってくる」



「わかった」



正直言うと函南だけであそこまでできるわけがない



…青森か



あいつなら用もないところにセメント塗りなおすことだってできるだろう



厄介なことになって来たぞ…