「あなたは二人の仲を引き裂く協力をしてくれればいいの」



答えは決まっている



「するに決まってんだろ」



函南は笑顔になった



「でも、すぐってわけにもいかないのよ」



「なにかあったのか」



「南世華蓮って知ってる?」



南世…



「同じクラスだ」



「あの子も誘ったんだけど断られちゃって…誰かにちくる前に黙らせてほしいの」



なにやってんだ…



まあ、そう難しくないだろ



「お安い御用だ」



気の弱い女は簡単に神経をいかれさせられる



「何人かにあたってみる」



「あら、使えるのね」