「探偵やとったの」



函南は鞄から写真を取り出した



「これが直をひき殺した男、こっちがあんたでしょ」



それは俺が男に金を渡している写真だった



「金持ちはいいわね、人に頼めるんだから。言い逃れはできないわよ。その男に確認をとったから」



「は?お前なんかに教えたのか?」



金で黙らせる約束だったはずだが…



「!?……お前まさか…!!」



函南は顔を伏せた



「…そうよ。体、売ったの」



「なんでそこまで…」



「直が、好きだったからよ」



この女…狂っている



亡霊に取りつかれているのか?



すでに死んだ男を追いかけているなんて…