馴々しいな、今日初めて話した気がしますけど?
あからさまに嫌な顔をしてしまった。
音見「…かんなむ、長谷川くんに声かけられてたね!羨ましい〜!」
靴を履き替えながら音見が言う。
神無「羨ましい?どうして〜?」
…潔癖症は長谷川って名前だったのか。
音見「だってさァ、長谷川くんってサッカー超上手いんだよ?おまけに勉強も出来るし、イケメンだし…」
神無「別にクラスメイトなんだから、いずれは皆話すじゃん〜!」
音見「えー、でもずるーい!」
文句を言いながらバスに乗り込み、一番後ろの広い席を陣取る。
音見「ここ座ろっ!」
神無「うん、座る〜!…でさ、ずるいって思ったり、誉めたりするってことは好きってこと?」
