音見はそう言ってさっさと降りてしまった。
…どうして人間はこう、決め付けるんだろうか。
確かめても無いのに。
(:*****
家に帰り、部屋の机にリュックを置くと、真っ黒な封筒が目に入った。
…なんだこれ?
真っ黒な封筒に書いてあるのは、家の住所と私の名前。
あと、やたら高級そうな切手が貼ってある。
どこから送られてきたのかは書いていない。
…とりあえず、中身を確認してみるしかないな。
ビリビリと音を立てて封筒を開ける。
そして封筒を逆さまにして揺すると…
ひらり。
薄っぺらの紙が落ちてきた。
真っ黒な紙だった。
