隼斗くん・・・。

玲愛が好きだったんだ。

昨日は、玲愛と一緒にいたんだね。

ドクンッ、と心臓が痛む。

じゃあ・・・、あのキスはやっぱり“遊び”だったんだ。

本命がいるのにあたしに“遊び”でキスしたの?

どうして?

きっと隼斗くんはボランティアくらいにしか考えてないんだろうな・・・。

涙が止まらない。

「・・・ふぇっ・・・」

・・・今頃気づいてしまうなんて。

今更、自分の気持ちを自覚したって、伝える事すら出来ないのに。

隼斗くん・・・。





「好きだよ・・・」



あたしの初恋は、憧れだった貴方。

でも、貴方はあたしを見てくれない。

“初恋”は一瞬にして“失恋”に変わった。