だけど、身体は素直だった。

「んやぁっ・・・んっ!」
「ここか?」

さっきまでの憎まれ口はどこへ行ったのやら。

俺が触れる度、満奈は甘い声を上げる。

可愛い。

愛おしい。

「はや・・・と。もう・・・」

満奈の頬に汗が伝い、やけに色っぽく見えた。

ドキドキと心臓がうるさい。

どうしようにもないくらい、好きだ。

心も身体も、満奈を求めてる。

「好きだ」

そう言ってやると、満奈は嬉しそうに微笑んだ。





「で、どこに出かけるの?」

行為終了後。

布団に潜りながら、満奈が聞いて来た。

生まれたままの姿の彼女を、優しく抱き締める。

「だから言ったじゃねぇか。“いいところ”って」
「教えてよ~」
「秘密」

満奈を喜ばせたい。

だから、教えない。

「チューしてあげるから教えて?」

上目遣いで聞いて来た。

くっ・・・可愛すぎる。

でも、俺は負けねぇ!

「可愛く言ってもダメ」
「ケチー」

今度は口を尖らせた。

ホント満奈って、表情がくるくる変わるから面白い。

もっといじめたくなる。

男の性ってヤツか?

クシャッと満奈の髪を撫でた。

「まっ、当日のお楽しみだ」

俺がそう言うと、

「・・・へいへ~い」

親父臭い返事が帰って来た。