「美味い!やっぱ満奈のお好み焼き最高っ!」
満面の笑みでお好み焼きを頬張る真琴。
その姿はまるでリスのよう。
可愛いんだけど。
あたしにその可愛さ分けてください。
「よかった」
美味しいって言ってくれると、作りがいがあるよ。
ありがとね、真琴。
あたしもハンバーグを1口分口に入れた。
おぉ、結構上手く出来た!
なんて自画自賛。
2人でワイワイ話しながら、晩御飯を食べる。
食べ始めてから、20分が経った頃。
―――ピンポーン
部屋のチャイムが鳴った。
「誰だろう?ちょっと出てくるね」
「うん」
真琴が席を立ち、玄関に向かった。
そして、にぎやかに帰って来た。
「ちょっ、満奈ちゃんがいるの!?」
廊下から、知らない男の人の声が聞こえた。
しかもあたしの名前が出て来た!?
えっ、誰!?
「うるさいよっ!」
鬱陶しそうな真琴の声。
―――ガチャッ
リビングのドアが開く。
「あっ、ホントだ!生満奈ちゃんだ!」
「めっちゃ可愛いし。俺の彼女にしてぇ」
「ダメよ!満奈は私のモノなんだから」
誰?
振り向くと、真琴と2人の男子がいた。
でも・・・よく見ると、2人はそっくり?
兄弟かな?
「満奈、紹介するね。兄の海司と弟の玲音」
あっ、お兄さんと弟さんですか。
確かに、よく見れば真琴にもそっくりだわ。