18時。

真琴の部屋のテーブルには、たくさんの料理が並べられている。

もちろん、全部あたしが作った。

だって、真琴の料理・・・。

うん、下手だから・・・。

あたしの料理は真琴のよりはマシだと思う・・・多分。

「美味しそ~っ♪」

案の定、真琴はテンションあげてる。

目をキラキラ輝かせてた。

ふふっ、可愛いなぁ~。

ハンバーグ、シチュー、ドリア・・・。

そして真琴の大好物、お好み焼き。

数々の料理が所狭しと並んでいる。

クリスマスにお好み焼き!?って感じだけど・・・。

だってうるさいんだもん。

“あたし絶対満奈のお好み焼き食べるんだもん!”

って駄々こねるから・・・。

お好み焼きなんて、粉とか卵とか混ぜるだけなのに・・・。

あたしのが美味しいって何なんだろう?

全部同じ味じゃないの?

・・・まぁ、いいや。

「じゃあ食べよっか」
「うん!」

2人分のグラスに、ジュースが注がれる。

「音頭は私がとる!」
「OKです!」

思ったんだけど、真琴も千咲も目立つ事大好きだよね。

同室だし、ここめっちゃうるさそうだな・・・。

「メリークリスマス!乾杯!」
「乾杯っ!」

―――カツーン

グラスを鳴らす。

そしてそのまま、ジュースを2口飲んだ。

「あぁ~っ!私、危うく寂しいクリスマス過ごすところだったし。よかったわ~」

それはあたしも同じだよ。

真琴に電話して正解だったな~。