「ちょっ、ダメ!」
俺の胸をぐいぐい押し、満奈は抵抗する。
けど、俺はビクともしない。
白い首筋に顔を埋めた。
満奈の匂いに安心する。
あぁー、ヤべぇ。
我慢の限界だ。
満奈の後ろ髪を少し掻き分け、見えないところに吸いついた。
「やっ・・・」
素直に満奈は反応した。
俺が吸いついた場所には、俺の所有印がついた。
そんな声出すなよ・・・。
止まらなくなる。
服の中に手を入れた。
「隼斗っ!・・・んっ・・・」
抵抗しようとする満奈に、キスをした。
やっと、やっと―――。
触れた。
服の中に入れた手は、ブラに触れた。
その瞬間。
―――バチッ!
乾いた音が響いた。
それと同時に頬が痛む。
はっ!?
俺はしばらく、状況を理解できずにいた。
俺の前には、涙目の満奈がいた。
俺、満奈に・・・叩かれた?
「いいじゃねぇかよ・・・」
何だよ。
満奈に触れたかったのは俺だけ?
満奈は嫌なわけ?
ムカつくんだけど。
別にいいじゃねぇかよ。
キスくらい。
「んだよ・・・」
まさか俺の事、嫌いになったとか?
俺ばっかり、満奈を愛してたってか?

