次の日も、その次の日も。
俺は机に向かっていた。
こんなに勉強したのは生まれて初めてかもしんねぇ。
“満奈とずっと一緒にいたい”
この想いだけが、俺を動かしている。
満奈パワーってやっぱ凄いんだなー。
「今日は数学ね」
そう言って差し出されたのは、数学の問題集。
「数学はあたしも苦手なんだけど・・・一緒に頑張ろ?」
首を傾げる満奈。
だーかーらー!
可愛すぎるんだっつーの。
触れないせいで、身体がムズムズする。
我慢して、堪えて。
自分と戦いながら、問題集を開いた。
いきなり現れた数字の羅列に、頭がパンクしそうだ。
「満奈、これ分かんねぇ」
「いきなり!?・・・あたしも分かんない」
驚いたかと思いきや、真顔で問題に向き合う満奈。
「んー・・・」
口元に手を寄せ、考えている満奈はマジでヤバい。
ほのかに香る満奈の甘い匂いが、俺の理性を壊そうとする。
ヤべぇ。
マジで限界。
もう3日も満奈に触れてない。
完全なる満奈不足の俺。
あぁー・・・。
ヤバい。
気がつけば、
―――グイッ
「きゃっ!?」
―――ギュッ
俺は満奈の腕を引き、その中に閉じ込めてた。
「はっ、や・・・と?」
この感触。
すげぇ懐かしい。
柔らけぇ・・・。
やっぱ満奈、好きだ・・・。

