「あたし?んー、順位で言ったら中の上くらいじゃない?」
「ちなみにー・・・何位ぐらいですか?」
「2年生の時の期末テストは200人中35位だったよ」
嘘だろ?
いつ勉強してそんな順位なんだよ!?
満奈の言葉が信じられずにいた。
そんなに頭いいのかよー・・・。
絶望的。
一緒に卒業出来ねぇかも・・・。
「何でいきなり?」
そう聞いて来た満奈。
項垂れながら、訳を話した。
「へぇー。そうなんだぁ」
満奈から帰って来たのは、のんびりした返事だった。
他人事だと思って・・・!
だけど、
「じゃああたしが勉強を教えてあげるよ」
「・・・はっ!?」
この一言に、救われた。
「って言っても、理数系は苦手なんだけどね」
マジかよ。
教えてくれんの!?
赤点免れるなら何でもいい!
「頼む!教えてくれ!」
床に正座し、俺は土下座した。
満奈と一緒に卒業したい。
何より、満奈にあれを言いたい。
留年なんてしたくねぇっ!
「いいよ」
満奈と一緒にいたい。
それは多分、満奈も同じだろう。
ニコッと笑ってそう答えた満奈に、安心した。
・・・しかし。
「だけど、条件があるの」
少し考えた後、満奈が言った。
条件?
「あのね」
次の満奈の言葉に、俺はどん底に突き落とされた。