次は満奈が割り箸を引く。

「はいっ、王様!」

俺らが王様だった。

満奈、ナイスです。

「指令、何にする?」
「んーと、じゃあ・・・」

考えた。

めっちゃ考えた。

その結果、

「1番がこの缶のコーラ、一気飲みで」

ニコッと笑って、俺は言った。

「えっ・・・」
「くそっ、隼斗め!」

当たったのは湊達だった。

だって、キスとかばっかじゃつまんねぇだろ?

こう言うのがあった方が、絶対楽しいって!

「はっ、隼斗?」

隣の満奈が、心配そうに俺の顔を覗いた。

そんな満奈を片手で抱き寄せ、

「大丈夫だって」

そう声をかけた。

「あっ、満奈がラブラブしてる!」

案の定、Chisaに騒がれた。

ホントにコイツら、俺らの事となるとテンションが違うよな・・・。

「どうぞ」

湊と柏原に1本ずつ、缶を渡す。

2人はプルタブを開けると、一気に飲み始めた。

「ぷはっ。キツイ~っ!」
「私、お腹一杯~・・・」
「真菜、大丈夫か?」

苦しそうにしてる柏原を、湊が引き寄せた。

けっ、このバカップルめ!





その後も王様ゲームは続いた。

俺と満奈は何度もエッロいキスをさせられた。

甘い声を上げた満奈に、裕が顔を赤くしたのにはムカついたけど。

楽しかった。

終始、湊にはムカついたけどな。