「ここだよ」

―――ガチャッ

菜々子が白のドアを開けた。

「あっ、満奈っ!」

あたし達の姿を見て、1番に声を上げたのは千咲。

他のみんなはもう来ているみたい。

テーブル囲んで、ワイワイしていた。

そんな中、

「・・・隼斗?」
「えっ!?みっ、湊?」

この2人が、互いを見つめあって指差しあっていた。

あっ・・・。

聞くの、すっかり忘れてた。

あの時、気になった事。

「何で湊、ここにいるんですか?」
「俺の彼女がNanaさんと友達だからだよ」

目を点にする隼斗。

辺りを見渡し、やがて、

「彼女って・・・まさか、柏原真菜さん?」

確かめるようにそう言った。

「イエス」

頷きながら、湊くんが答える。

「真菜さん、何歳だっけ?」
「16」
「湊は?」
「14」

わぁっ・・・♪

高校生と中学生の恋愛っ!

可愛いねぇ。

「言っとくけど、俺の真菜取らないでね?」

そう言って湊くんは、真菜ちゃんを抱き締めた。

「「きゃあーっ!」」

その途端、モデル2人から悲鳴が上がった。

「こんな可愛い彼女だから、心配でさ」

湊くんは抱き締めた真菜ちゃんに、

―――チュッ

軽いキスをした。

「「きゃあーっ♡」」

またまた悲鳴が上がる。

湊くん・・・。

強引ですね。

少しだけ、隼斗と同じ匂いがする。